2月28日、仙台市若林区防災シンポジウムが開催されました。
内容は
~語り継ぐ震災の記憶~
東日本大震災から間もなく10年。この間の地域コミュニティは度にお様に移り変わっていったのか、或いはどのように再生されてきたのでしょうか。その現状について考察し、将来への展望について探ります。
というテーマで
第一部 「語り継ぐ震災の記憶」上映
第二部 パネルディスカッション「若林区沿岸部にみるコミュニティの復興と次代への展望」
という二部構成の企画として行われました。
チラシ →表面
こちら 裏面
こちら第二部のパネルディスカッションは
モデレーターに東北大学災害科学国際研究所准教授 佐藤翔輔(さとうしょうすけ)氏
パネリストに
・三本塚町内会 会長 小野吉信(おのよしのぶ)氏
・ファーム・SURF-SIDE荒浜 代表 末永薫(すえながかおる)氏
・平松農園 代表 平松希望(ひらまつのぞみ)氏
・フリーライター 西大立目祥子(にしおおたちめしょうこ)氏
・3.11メモリアル交流館交流係 石川倫代(いしかわみちよ)氏
・(一社)ReRoots 代表 広瀬剛史(ひろせつよし)が登壇しました。
はじめに、それぞれがかかわることで地域のコミュニティがどう変化したのか?
それぞれ、地域や地域外で様々な取り組みをされているので、若林区沿岸部のコミュニティに多様な影響を与えていました。
三本塚では避難所運営から地域の行事づくりまで、町内会がコミュニティづくりのために多くの取り組みを行っています。
荒浜地域は住むことはできないので、コミュニティはもうありませんが、跡地利用を通じた交流人口の拡大や新規就農者の農業がおこなわれています。
沿岸部の外からも、地域の生活や生業を記録することで、支えることなどが語られました。
次に、これからの次代にどう伝えていくかというテーマです
ここでは新規就農者を増やしていくことや、若い人を招き入れること、文化や震災を伝承していくことなど、伝えていくためにも具体的な地域の課題に取り組んでいくことが話されました。
ReRootsの広瀬代表は
これから3年後を目安に農村塾をつくって新規就農者を増やしていくこと、また空き家問題が出てくることを予測して新奇就農者が移住できる仕組みを作ることなど、これからの展望について話しました。
とくに、農家は平均年齢67歳なので、あと10年のうちに新規就農者を育成できるか、そこがリミットです。
震災から10年、これから地域おこしの10年が始まります。
ReRootsは、これからも若林区沿岸部において持続する農業と農村づくりに取り組んでいきます。