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2月26日 ReRoots10年の軌跡 その1 ~ReRootsの誕生~

※本記事には、津波被害を受けた直後の地域の写真が含まれています。閲覧の際にはご注意ください。


 


こんにちは。


まもなく東日本大震災の発生から10年を迎えます。


 

ReRootsもまた発足から10年が近づいている中で、これまでの活動の軌跡を今日から4回に分けてお届けしたいと思います。
 
初回となる本記事では、震災直後の活動とReRootsが発足した経緯をたどっていきます。

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。


 


ReRootsの原点はその直後から行われた川内コミュニティセンター(仙台市青葉区)での避難所運営ボランティアにあります。


ここは東北大学のキャンパスが至近にあることから、地域住民に加えて学生も多数センターに避難しました。混乱した状況が続く中、この場所で現在のReRootsにも脈々と受け継がれている、大学生が中心となったボランティアのノウハウや、対象の視点に立って活動を行うという考え方がこの場所で培われました。




震災当日夜の川内コミュニティセンター
多くの人が停電の中、不安な一夜を過ごしました。



少しずつ避難所に身を寄せる人が減り、この場所でのニーズが減ってきたことから、学生たちは避難所運営の合間を活用し、沿岸部の津波被災地でのボランティアを始めました。


 


この当時、ボランティア活動へのアプローチは2つに大別することができ、


(1)仙台市のボランティアセンターに申請を行い、支援を必要とする人とマッチングした後に活動を行う方法


(2)民間のボランティア団体の下へ行き、決められた活動場所へ向かうという方法


がありました。


 


前者には物資や人材、資金などが潤沢にありましたが、実際に活動を行うまでに時間がかかることや縦割り行政の状態にありました。また、後者はフットワークが軽く、より細かい支援を行うことができた一方で、資金難であったり、活動が自分の気持ちを起点にしたものとなっていたりと、継続的な支援を行うことが不可能で、両者とも一長一短でした。


 


支援を求める人はたくさんいるのに、それに応えきれない現状


「これでは真に被災者に寄り添った支援ができない。」


当時のメンバーはこの現実をどうすれば打開できるか考えます




震災直後の若林区沿岸部は、復興とは程遠い状況にありました。


 


こうして震災から約1ヶ月後の4月18日。「相手の立場、目線に立って支援をする」、「相手の社会的地位と尊厳を確立できるような支援を目指す」、「地域の住民と結びつき、共に地域を作る協働の道を歩む」という3つの理念と、「復旧から復興へ、そして地域おこしへ」というコンセプトのもと、『震災復興・地域支援サークル』としてReRootsが誕生しました。


 


それから3ヶ月ほど市の中心部から通う形でボランティアを続けました。当時の活動の様子はまさしく『体育会系全力ボランティア』。この全力ぶりが功を奏し、活動を安定して続けてくための資金や資材、そして何よりも農家や住民からの信頼を集めることに成功しました。


 


そして迎えた7月16日。ついに『若林ボランティアハウス』という活動拠点の完成にこぎつけるのでした。


 
初代ボランティアハウスは現在よりも内陸にありました。


 


この場所でボランティアの受け入れを開始し、若林区沿岸部の復旧へ向けた活動が本格化していきます。


 


次回は3月1日(月)の投稿を予定しておりますので、ぜひご覧ください!


 


また発足の経緯はReRootsの公式サイトにも掲載しています。こちらもよろしくお願いします!


http://reroots.nomaki.jp/reroots_introduction_howto.html


 



~ 皆様からの寄付を募集しています ~


ReRoots学生主体の団体であり、日々の活動は皆さまからの温かいご支援・ご協力に支えられています。頂いた寄付金は、農家や地域住民との信頼関係の土台となるReRootsファームの運営、被災農家・若手農家の野菜販売、農村ツーリズム企画の運営、高齢者の生きがいづくりにつながる福祉政策の実施等、地域のニーズに合わせた諸活動に活用させていただきます。地域おこし活動を幅広く進めていくために、ご協力よろしくお願いいたします。


 


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